独学でTOEIC900点の壁を突破!勉強法とパート別おすすめ教材10選
- 独学でTOEIC900点を超えるために使うおすすめの教材を知りたい
- どれくらい勉強したらTOEIC800点から900点を超えるか知りたい
- 問題集を何冊か解いたけど、TOEICのスコアが上がらない
TOEICのスコアを上げる一番のコツは、自分で問題を解くことだと思っています。
英会話講師をしていたときに「レッスンさえ受ければTOEICのスコアが上がる」という勘違いをしている生徒さんを何人も見てきました。
しかし、自分で問題を解かない限りスコアは上がりません。
TOEICは時間との勝負。とにかく早く、正確に問題と解いていく。
そのために、相性のいい良質な教材との出会いはとても大切だと思います。
相性とかよくわかんない
と感じている方や、お気に入りの問題集や参考書がない方に向けて、TOEIC865点から955点を取得するまでに実際に使った教材の中から、特に使って良かったおすすめの問題集や書籍を10冊紹介します。
TOEIC900点を目指す方におすすすめの10冊
- 出る単特急 金のフレーズ
- TOEIC パート1・2特急 難化対策ドリル
- TOEIC パート3・4特急II
- TOEIC 文法特急
- TOEIC パート6特急 新形式ドリル
- TOEIC 読解特急
- 新TOEIC TEST 中村澄子の千本ノック!
- 徹底例解ロイヤル英文法
- TOEIC(R)テスト Part 5 できる人、できない人の頭の中
- なるほど! 合格勉強術
問題集の使い方や、各パートのポイントも紹介していくので、TOEICのスコアが伸び悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
元英会話講師。上場企業での英語指導、機械分野の社内通訳・翻訳を経てフリーランスになりました。
TOEIC900点の壁を超えるために知っておきたい、教材との相性の良し悪しとは
「教材を解くまでのハードルが高い」これは相性が悪い典型的な例だと思います。
私が今まで何十冊と教材を買ってきた中で、一番相性が悪かったのはTOEICの公式問題集。
1冊買ったものの、1問も解いたことがありません。
大多数の人が「とにかく公式問題集を解け!」と言っていますし、自分でも「公式問題集を解くべきだろうな」って思っています。
でも、公式問題集は重い・大きい・余白が多い!と、個人的にはものすごく使いにくい構成。
TOEIC教材の王者、公式問題集と相性が悪いなんて最悪ですが、しかたない。
公式問題集を使わなくてもTOEIC955点まで取れたので、問題集との相性は大事にしていいと思っています
「解く気になれない」という極端な例以外にも
- 使いにくい(開き心地、書き心地が良くない)
- 文字が読みにくい(色がイマイチ、文字のフォントが嫌い)
- 意味が分からない(難易度が高くて理解できない)
と感じた場合は、一旦その教材から離れてみるといいですよ。
TOEICの教材は何百とあります。
もっと相性がいい(レベルもあっている)教材がきっとあるはずです。
TOEIC900点の壁を超えるために、どのパートから対策するか悩んでいる方へ
スコアが上がりやすいパート
- パート2(リスニング・応答)
TOEICの中で最も難易度が低いパートだと思います - パート7(長文読解)
徐々に難易度が上がっていくので、前半は解きやすい問題が目立ちます - パート3(リスニング・対話)
英会話の基礎が凝縮されているので英語力の底上げのためにも優先したい
得意・不得意の個人差はありますが、英語を指導していて個人的に感じる伸ばしやすいパートは2、7、3。
TOEIC600~700点くらいでパート7の前半でミスが目立つ方は、後半を多少捨ててでも前半の正答率を上げると、TOEIC800点まではスコアが伸ばしやすいと思います。
ただし、TOEIC900点を超えることを目指すのであれば、捨てる問題は無い前提。
全問正解を目指す勢いで取り組んで、やっとTOEIC900点と思っておきましょう。
パート5が一番テクニックで勝負しやすいので短期記憶に自信がある方や、文章の意味は分からなくても文法はわかるタイプの方はパート5もおすすめ。
TOEICを2週間で攻略したい!と思っている方へ
直前に慌てて対策しようとしている方は、Kindle Unlimited読み放題対象のTOEIC L&Rテスト 直前の技術をチェックするのもいいかもしれません。
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TOEIC900点の壁を超えるために、どのパートから解く?何分で解く?
長文読解は試験当日も「簡単と感じる所まで」最初に解く(難しいと感じる問題になってきたら別のパート5へ移る)くらい優先させると点数が稼ぎやすいです。
時間切れでパート7の前半のマークシート塗り絵にするのはもったいない!
解く順番は好みや、得意、不得意が大きく影響されます。
何よりも大事なのは、自分の得意・不得意を把握すること。
- 得意:正答率が高い(他人に説明できるくらい理解している)、サクサク解ける
- 不得意:正答率が低い(正解していても自分の答えに自信が持てない)、解くのに時間がかかる
常に意識したいのは、回答時間。
TOEICは時間との勝負。時間制限なしに、ゆっくり解けば全問正解する受験者は少なくないはず。
TOEICで難しいのは、時間内に正確に解ききること。
どのパートに何分使うか、そのために1問何分で解くのかの配分は、自分が最も正答率を上げられるように、決めておきます。
問題集を解くときに、「自分にとって理想的な制限時間内」に解けるように常に練習していきましょう。
点数UPにつながる文房具
1秒も無駄にできないTOEICや英検対策にぺんてるのシャーペンがおすすめ!
サッとマークできるので、リスニング問題は集中して聞けて、選択肢を考える時間も伸びます。
- えんぴつのように削る手間が無く、いつでも万全の状態で使える
- グリップが付いているから手が痛くなりにくい
TOEIC900点の壁を超える問題集の使い方は「解いた」ではなく「全問正解した」
相性がいいなと感じた問題集は、とにかく全問正解するまで繰り返し解きましょう。
1回解いて、8割正解、間違えた2割をノートに書く…では足りません。
きっと、正解した中にも怪しい問題はあったはず。
間違えた問題は、2週間後にまた間違えるはず。
全部通して解いてみて、全問正解できたらその問題集を処分できると思って1冊1冊を丁寧に使っていくのが理想です。
私もTOEIC900点を超えたときには4冊くらい全問正解しています。
ここから紹介する教材に限らず、購入した教材10冊くらいすべて全問正解できればTOEIC満点とれるのではと感じています。
TOEIC900点の壁を超える!『TOEIC特急シリーズ』パート別おすすめ6選
TOEIC特急シリーズは手のひらサイズでどこへでも持ち運べるし、軽い!
1問(1ページ)1分以内の問題も多数ある気軽に使える問題集なので、隙間時間の勉強に適しているので、忙しくてなかなか英語が勉強できない方にもおすすめなシリーズです。
シリーズ本ですが、それぞれ著者が異なり、難易度も幅広いので、対策したいパートのレベルに合わせて問題集を手に取ってみてください。
難易度の目安は朝日新聞出版の公式サイトの「TOEIC® TEST 特急 シリーズ一覧」が参考になります。
ここから紹介する単語帳を除いた特急シリーズ5冊、時間もしっかり計って全問正解できればTOEIC900点は超えるはずです。
紙の本が1冊だいたい1,000円以下なのもポイント。特急シリーズは5冊買っても5,000円以下。
Kindle版ならさらに半額以下で驚異的な安さだと思っています。
英語学習は、やり方次第では本当にお金がかかりますが、特急シリーズは庶民の見方。
元英会話講師だからこそ伝えたい「5,000円」の使い方
- 50分5,000円以上する大手英会話スクールのプライベートレッスン1回だけ
- 月5,000円のオンライン英会話1ヵ月だけ
- 特急シリーズ5冊
それぞれの良さ、魅力があるので、「一番いい5,000円の使い方はコレ!」とは断言しません。
しかし、TOEIC900点を目指すということを目的とした5,000円の使い方として最もおすすめなのは「特急シリーズ5冊購入」です。
TOEIC特急シリーズおすすめ① 単語帳『金のフレーズ』
TOEIC900点超えを目指すなら、『金のフレーズ』の単語は全て覚えておきたいです。
私が『金のフレーズ』を無料使用した方法は単語帳は『でる単特急 金のフレーズ』一冊でTOEIC900達成可能【DUOは不要】の記事で紹介しています。
TOEIC特急シリーズおすすめ② リスニング対策(パート1・2)
TOEIC特急シリーズおすすめ③ リスニング対策(パート3・4)
TOEIC特急シリーズおすすめ④ 文法対策(パート5)
TOEIC特急シリーズおすすめ⑤ 穴埋め対策(パート6)
TOEIC特急シリーズおすすめ⑥ 読解対策(パート7)
各パートの解き方のコツを詳しく知りたい方へ
『TOEICテスト新形式完全攻略模試』は各パートごとに解き方のコツなどがわかりやすく書いてあります。
問題集としては決して難しくなく、難易度的にはTOEIC600~800点くらいを目指す人向け。
しかし、目標スコア別の勉強法や解説などがシンプルにわかりやすく書かれているので、TOEIC800点前後で、TOEICのテクニックや解き方を勉強したことがない方におすすめです。
よくも悪くも、TOEICはテクニックや慣れでスコアが跳ねやすいです。解き方などの戦略面を強化しながら苦手なパートを克服すると、TOEIC900点の壁が超えやすいです。
問題集の写真や詳細についてはTOEIC初受験の人に1冊だけ問題集を勧めるなら?【TOEIC900点超えの元英会話講師が回答】の記事をご覧ください。
TOEICパート5の強化におすすめの教材3選
パート5が一番苦手で、パート5のためだけに10冊以上の教材を使いました。
そんな中から、特におすすめのを3冊紹介します。
TOEICパート5おすすめ教材①『千本ノック』でパート5(文法問題)を強化
TOEICのパート5(文法)とパート6(穴埋め)対策は、前半に紹介した『特急シリーズ』の『文法特急』がイチオシ。
でも、TOEIC800点台からTOEIC900点超えを目指したときに、特急シリーズ2~3冊では足りませんでした。
特に私はPart5が一番苦手だったので、とにかく量をこなすために千本ノックも2冊使用しました。
全問正解するまで繰り返し解くことが大事だと思っていて、『文法特急』は10回、『文法特急2』『千本ノック速攻レッスン1』は各5回以上は解いてTOEIC955点を取得しています。
TOEICパート5おすすめ教材②『徹底例解ロイヤル英文法』TOEIC900点超えを目指すなら必読の文法書
『ロイヤル英文法』ほど頼れる英文法書は無いと感じています。
TOEICの問題を解いて、解説を読んでもよくわからないと感じた時、本書を開けば、ほぼすべての疑問は解決。
一番おすすめの使い方は、最初から最後まで読書のように通して読む!
一気に英文法への理解が深まります。
TOEIC800くらいになってくると文法書は、『Grammar in Use』を使うことを検討しはじめるかもしれません。
でも、日本人向けに、日本語で丁寧に説明が書いてある文法書の方が圧倒的に勉強しやすいし、効率も良い。
私はTOEIC955を取得後も、文法を確認するときはまず『ロイヤル英文法』を開いています。
TOEICパート5おすすめ教材③『TOEIC(R)テスト Part 5 できる人、できない人の頭の中』
『TOEIC(R)テスト Part 5 できる人、できない人の頭の中』はテクニックとして有益な情報が満載!英語を学ぶ本ではなく、TOEICの解き方を学ぶ本です。
パート5をどう勉強していくかというヒントを得ることもできました。
即効性を求めている方は一度、目を通してみるといいと思います。
さらっと読めるから1日で読破した記憶があります
TOEICへのモチベーションUPにおすすめの書籍『なるほど! 合格勉強術』
こんなにも共感できる本があっただろうか。
本書には、50項目の勉強術が書いてあるリストが用意されていて、「自分の目標を書いて、壁に貼るように!」という指示があります。
「勉強術を学んだ」というよりも、勉強を継続するモチベーションを保つために、リストを何度も読み返しました。
Amazon商品ページの「試し読み」から無料でリストが閲覧できます。
TOEICや資格の目標がある方は、ぜひチェックしてみてください!
特に共感した項目
- 3秒あれば勉強できる。いつでもどこでも勉強しろ
- 慣れが理解を助ける。「わかる」の前にまず「なじむ」
- 覚えるために「忘れる」ことは必要。忘れたらまた覚えろ
独学でTOEIC800点代からTOEIC950点の壁を超えるまでに使った問題集は30冊
TOEIC865点から955点を取得するまでに実際に使った教材は約30冊。
もちろん、TOEIC865点取得以前に使ってきた教材はカウントしません。
TOEIC865点からTOEIC945点を取得するまでに2ヵ月、945点から955点までに2ヵ月机に向かってしっかり対策しました。
この計4ヵ月間以外ではTOEICの勉強はしていません。
それぞれの2ヵ月間で15冊づつ買っていたのではなく、2015年頃にTOEIC800点代から900点を超えるために特急シリーズを中心にガッツリ25冊買い込みました。
2015年は25冊一通り手を付けてみて、気に入った数冊を2~3回解いた、という感じ。
TOEIC900点を超えていた2017年に、改訂版や難易度が高い本を5冊くらい追加。
2015年に購入した4冊くらいを2~5周、新しく買った5冊を1~3周してTOEIC955点を取得しています。
勉強時間やTOEICの難易度については【TOEIC950レベルの英語力と難易度】TOEIC900点の価値と勉強時間を英検1級と比較の記事で詳しく紹介しています。
独学でTOEIC900点の壁を超えるために使用したおすすめ教材10選まとめ
TOEIC900点を目指す方におすすすめの10冊
- 出る単特急 金のフレーズ
- TOEIC パート1・2特急 難化対策ドリル
- TOEIC パート3・4特急II
- TOEIC 文法特急
- TOEIC パート6特急 新形式ドリル
- TOEIC 読解特急
- 新TOEIC TEST 中村澄子の千本ノック!
- 徹底例解ロイヤル英文法
- TOEIC(R)テスト Part 5 できる人、できない人の頭の中
- なるほど! 合格勉強術
TOEIC特急シリーズの『文法特急』は、「どんなに忙しくてもTOEIC対策ができる問題集」としてメディア寄稿させていただきました。気になる方はあわせてご覧ください。
メディア寄稿 【最高の一品】1駅1題 TOEIC TEST文法特急