『機械を説明する英語』は文系の実務翻訳・通訳者の強い味方
汎用機メーカーの品質保証部で本格的に実務(技術)翻訳・通訳するようになったときに大活躍した『機械を説明する英語』を紹介します。
本書は
- 駐在・海外出張が決まったエンジニアさん
- 英語で論文を書く機械分野の学生さん
- 駆け出し技術翻訳(日→英)・通訳者さん
におすすめの一冊です。
\本の中身はこんな感じ!/
英検1級、TOEIC955点。ロボット産業の海外営業部にてOLをしていました。機械分野の社内通訳・翻訳を経て現在フリーランス。
【機械分野の英単語】バリエーション・使い方
【取り付ける/設置する】だけでも
- attach
- fit
- install
- locate
- mount
- place
- put
- rest
- set up
- situate
など(もちろんもっと!)掲載されています。
「何を」「どこに」「どんなふうに」次第で使い分けるこの単語たち、基礎中の基礎かつ最重要ではないでしょうか。
例文でそれぞれの使い方も掲載されていて
- 動詞の形(原型・受け身・ing)
- 文頭に持っていく
- ごっそり名詞にしちゃう(with a X など)
と、バリエーション豊富。
慣れない単語を使う時は文の形や前置詞に悩むことが多かったので、機械系の中でも幅広い例文が載っていた『機械を説明する英語』は本当に参考になりました。
文系の実務翻訳者でも機械分野の用語が理解できる!
大学を出ていない文系女ならではのストーリーかもしれませんが、
「そうだ、【面取りする必要がある】って英語で追記しといて」と通りがかりにサラッと言われて、
「え、はい!?(ちょっと待って、どこ行っちゃうの?メ、メントリとは…??)」となった私を救ったのも『機械を説明する英語』。
図まで掲載されていて、心から感謝しました!
おわりに(専門卒の文系女でも機械分野の翻訳・通訳ができた経緯)
通訳って、海外では「士業」という意識が高くてちゃんとした資格もあるし、大学で勉強できたりするけど、日本だと「語学力が多少あれば誰でもできる感」が漂っている気がします。
その「誰でもできるという錯覚」から、ふと通訳の仕事を任せてもらえるようになったのが私です。
その流れがあって、翻訳の仕事もするようになりました。
英語を勉強していると、こういうチャンスってやってくると思うんです。
「専門用語を今日から覚えないといけないレベルでいいなら、やらせてほしい」と答えたからこそ、今があると思っています。
残業後も家で勉強していたので心底大変でしたが、『機械を説明する英語』の力もあって業務をこなすことができました。
これから機械系の分野で英語が必要になる方も
文系だから…
機械系は分野外だから…
と思わず、求められたり必要になったタイミングで、ぜひ機械分野の英語にも挑戦してみてください。
また、会社勤めの際に愛用した書籍は仕事で英文メール!頼れる本は『ビジネスで1番よく使う英語Eメール』の記事でも紹介しているので、よければあわせてチェックしてみてください。