英検1級の長文読解(問3)で全問正解するコツとリーディングの勉強方法
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長文の大問3は10問全問正解して英検1級に合格したので、自信を持って勉強方法を紹介します
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元英会話講師。上場企業での英語指導、機械分野の社内通訳・翻訳を経てフリーランスになりました。
【英検1級長文読解の勉強法①】ひたすら過去問を解く
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参考書は使わずに、とにかく旺文社の過去問を解きましょう。
何年さかのぼもってもいいと思います。
私は「7日完成」タイプの参考書を使ったことがありますが、なんとなく違う気がしました。
英検1級の長文問題は、過去問に勝る教材は無いと思います。
過去問を何度も解くと、「なんとなくこの辺に答えが書いてる」「よくわからないけど、この前置詞があるから多分答えはこれ」という感覚で正解できるようになっていきます。
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それは「本当の英語力」ではなくてテクニックだよね?
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私もそう思ってたよ。でも、本当の英語力って何?
英検1級に合格したいなら、「英語力を身につける」という考えを一旦改めて、「英検1級に合格するための英語力を身につける」ことの必要性を認めましょう。
例えば、アナ雪の主題歌「Let It Go」が英語で歌えたり、有名大学の過去問が全問正解することができることは素晴らしいけど、「その英語力」では英検1級には合格できないって気づく必要があります。
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【英検1級長文読解の勉強法②】英検2級の過去問を使う
過去問だけでは全然コツが掴めないという方は、英検2級の長文問題を小学生に解説するフリをしてみてください。
仕事で英検の解説をしていて、1級も2級も似ている箇所に答えが書いてあると気づきました。
2級の過去問を解いて、この文章があるから、答えはこれという文章に下線を引いてみてください。「問2は大体いつも●段落目のこの辺に答えが書いてある」みたいな感覚が掴めます。
また、「この接続詞があるから答えはこれ」という感覚も、かなり共通していると思いました。
脳内の小学生に「この単語があるから、選択肢のこれは違うよね」「この単語があるから、この2択ならこっちが正解だよね」と、まずは2級の問題を解説してみてください。
「1級は単語が難しくて、内容がわからないから解けない」ではなく「単語が難しいだけで、解き方は2級と同じだから答えを選択することはできる」と思えた時から、私は正答率が上がりました。
まずは、英検公式サイトで無料公開されている直近の過去問3回分を使用するのがオススメです。(公式サイトの英検2級対策ページはこちら)
3回分では足りない方や、うまく解説できないと感じた方は公式の過去問を購入してみてください。
英検1級の読解対策問題集よりも、英検2級の過去問を使って解き方のテクニックを身に着けてしまう方が、即効性があると思います。
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長文対策は過去問しか使わなかったよ
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【英検1級長文読解の勉強法③】単語のイメージを掴む
英検1級の長文読解問題では、知らない単語が出てきてもその意味を予測するか、その単語を無視して読解問題を解くことが大切だと思います。
(微生物の名前や、他国の過去の政党の名前まで覚えていたらキリがないです)
そのためにも、過去問をひたすら解いて、カンを養うことは必須だと思います。
とは言え、頻出単語は覚えたいですよね。
語彙力が無いことが一番のコンプレックスな私が単語帳のおすすめをしていいのか謎ですが、長文対策であれば文単が良かったです。
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分野ごとに単語がまとまって記載されているので、「単語の雰囲気」を広く浅く覚えられた気がします。
おそらく、語彙問題は壊滅的な一方で、長文の正答率が高かった理由はこの「なんとなく雰囲気だけは覚えている単語」が多かったからだと思います。
また、キクタンやパス単のチャンツや一文だけの音源より、まとまった文章を聞き流した方が、単語のイメージをなんとなく掴めたと思います。
その他、おすすめの教材については【英検1級対策】使ってよかった!おすすめ教材5選の記事で紹介しています。
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英検1級の長文(問3)全問正解した勉強法まとめ
この記事では、英検1級の長文問題おすすめ勉強方法を紹介しました。
- ひたすら過去問を解く
- 英検2級の過去問を使う
- 単語のイメージを掴む
英検1級対策の参考になれば幸いです!