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上原翔子
TOEICリスニング満点・英検1級

2012年からオーディオブックで洋書を聴いている英日翻訳者。今はScribdアメリカのAudibleKindle Unlimitedを利用しています。英語は聴く派、日本語は読む派。




【洋書の多読を継続するコツ5選】楽しみながら英語力を伸ばそう!

「洋書を読み進めていくコツってありますか?」と、インスタでご質問をいただきました。

何冊も積読している私に、こんな質問がくるとは。

とてもありがたくて嬉しい質問ですが、読み進めるコツは無い(知らない)です。

強いて言えば、睡眠時間さえも削るくらいの覚悟と強靭な忍耐力を身に着けることでしょうか。

でも、覚悟も忍耐力も持ち合わせていない私でも洋書が読破できる理由と、多読を継続して英語力を伸ばすコツならお答えできるので記事にさせていただきます。

もくじ
筆者:Shoko

2012年からオーディオブックで洋書を聴いている英日翻訳者。今はEverandアメリカのAudibleを利用しています。英語は聴く派、日本語は読む派。TOEICリスニング満点、英検1級。

洋書が読破できる条件

①読者に本が読めるだけの語学力と読解力(知識)がある

私の場合… ハリポタ 六法全書
語学力(日本語)
読解力(知識) ×
読破する可能性 あり なし

洋書を読むのに必要なのは語学力と読解力(知識)

書いてあることが読める語学力と、内容が理解できる読解力の両方があってはじめて洋書を読む(書籍の内容を吸収する)ことができる。

どの本なら最後まで読めそうで、どんな本は難しそうか見極めましょう。

②読者にとって面白い内容の本である

私の場合… ハリポタ 芸能系週刊誌
語学力+読解力
面白い ×
読破することが できる できない

日本語の本なら本屋で数ページ立ち読みして「つまらない」と思ったらすぐに棚に戻すのに、ネットで買った洋書は「つまらなくても最後まで読まなきゃいけない」と思うその心理は、いったいなんなんでしょう。

「せっかく買ったから読破しなきゃ」って思いますよね。

でも、面白くない本は何語で書いてあっても読破するのは難しい。

読破できない理由が、本に対する好みの問題なのに「語学力が無いから読破できないんだ」と思い込むのは危険!

つまらないから読破できないことだって、当然あります。

洋書の多読を楽しむコツ

①洋書を最後まで読むことを目的にしない

日本語の本でも英語の本でも、最後まで読むことが正義ではないですよね?

本の帯から筆者のあとがきまで、一字一句漏らさずに読むことが、素晴らしいことなのでしょうか。

必要な情報が載っていなければ、読まなくて良いし、つまらなくなってきたら途中で、本を閉じていい。

誰もあなたに「その本を最後まで読め」と強制していないはず。

最後まで読みたいと思える本が見つかるまで、手あたり次第、数ページだけパラパラとめくってみてもいいのではないでしょうか。

②語学力が足りていないなら潔く諦める

読めないものは、読めないと潔く諦める勇気を持ちましょう。

ひらがなとカタカナしか読めない小学1年生に、学会で発表するような論文を読ませようするのと同様に「This is a pen.」が精一杯の人が、シャーロックホームズの原書を読むのは無謀です。

小学1年生が科学雑誌Newtonに書いてあることが分からなくて「もう雑誌は嫌い、日本語なんてムリ」と言ったらどう思いますか?

「いやいや、まだNewtonを読むのが早いだけだよ」と漢字が少ない読み物を渡して、日本語が読めるようになることを優先させませんか。

今の語学力に見合った本を手に取って、英語を読む練習をしていきましょう。

少し難しいくらいが、ちょうどいいです。

本を開くのが苦痛なくらい難しいと感じるなら、その本を英語で読むのはまだ早いかも。

③リベンジする時期は気長に(年単位で)待つ

今、洋書が読破できずに悩んでいる方には読むのを諦めた本を、リベンジする楽しみを味わってほしい!

リベンジして、また負けてもいいじゃないですか。

私は、3年前に読むことを放棄した本を、先日ふと開いてみましたが、未だに読む気になれませんでした。でも10年前は読めなかったある一冊の本は、今すいすい読めます!

「あの時は読めなかったけど、今なら読める」という幸福感を味わうために、今、読めないことも良しとしませんか。

語学学習は短距離走ではありません。

日本語を一生読み続けるのと同様、英語だって一生読み続けていくのです。

焦る必要なんてありません。

④自分を追い込まない

絶対に洋書を読まなきゃ!と自分を追い込まないことが、読書と英語学習を楽しむコツです。

読書や英語学習より大切なことは、ある。

毎日14時間以上働いているヘトヘトな人が、睡眠時間を削って洋書を無理やり読んでいたら体調を崩すでしょう。

その仕事が落ち着いたとき(プロジェクトの節目や転職/退職したら)読書を楽しんだらいいんじゃないでしょうか。

読みたければ、読む。無理はしない。

50年かけて1冊の本を読んだって、誰にも迷惑はかかりません。

それくらいまったりと構えて、気分に任せていると、気が向いた日曜日に、1日で1冊あっけなく読めたりします。

気が向く日曜日が年に1回でも、30年で30冊の本が読破できます。

でも、今、無理やり英語で本を読もうとして、洋書嫌いになってしまったら、その30冊を読むことはきっとできないんです。

⑤洋書も英語学習も楽しむことを徹底する

英語力を伸ばす一番のコツは、継続すること。

継続する一番のコツは、楽しむこと。

強制されない自発的な行為かつ楽しいことは継続できます。

最後に(多読しなくても英語学習はできる)

読書が苦手な人は多読にこだわらず音楽、オーディオブック、海外ドラマ、TEDトーク、YouTube、ゲーム…など好きな媒体で英語を楽しむのがいいと思います。

日本語でも活字を読むのが苦痛な人に、英語で本を読めと言うのはいかがなものでしょう。

英語学習には多読が必須!なんて言う人を信じていけない。

10人いれば、10通りの勉強方法があります。

英語力を伸ばしたいなら、毎日継続できる楽しいことを英語でするのがいいと思いますよ♡

英会話講師をしていた時に、なかなか珍しい単語をいくつか知っている小学生がいて、どこでこんな単語を覚えたのかと探ってみたら、語彙力の源は英語のゲームでした。

徹底的にゲームを英語で楽しんでから、洋書を広げてみるのもアリ◎!

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