大ヒット『ザリガニの鳴くところ』英語で原書を聴いた感想は、情景も音声も最後までしっとり
『ザリガニの鳴くところ』は世界で1,000万部売れたベストセラー本。
一人の女性の生涯を描いたサスペンスとロマンスが絡み合うフィクション。
情景や雰囲気は最初から最後までしっとり。
犯罪サスペンスでハラハラドキドキするストーリーなのかなと思ったら、孤独な世界にズキズキシクシクしてしまいました。
人との別れによって孤独を感じたことがある人は、感情移入しすぎて悲しくなってしまう一冊かも。
日本でも2021年本屋大賞の翻訳小説部門で第1位に選ばれています。
『ザリガニの鳴くところ』を英語で聴いた感想とオーディオブックの収録内容
15~20分前後の章が多く各章の区切りも良いストーリーなのでちょこちょこ聴きたい方にも適しています。
しっとりした声でゆっくりめの落ち着いた朗読で、夕方以降に聴きたくなる音声。
Audible.comで「本の内容はいいけど、朗読がイマイチ」という英語のレビューをいくつか見かけて、購入を躊躇っていましたが、田舎の舞台をきれいに表現するアクセントが付いている素敵な朗読だと私は思いました。
英語の試験や教材のいわゆる「標準語」にあたる英語しか聞いたことが無い人には、田舎訛りで話される会話の箇所は少し聞き取りにくく感じるかもしれません。
総再生時間が12時間とボリュームがありますが全く飽きることなく、あっという間に聴き終わりました。
アメリカのAudibleで「Premium Plus」の無料体験をすると、英語版が無料で聞けます。
『Where the Crawdads Sing』紹介動画:英語
『ザリガニの鳴くところ』書評動画:日本語
『ザリガニの鳴くところ』をチェックした方にあわせておすすめしたい洋書
ゴールデングローブ賞2冠、Netflixで6200万再生数を記録したドラマ「クイーンズ・ギャンビット」の原作も『ザリガニの鳴くところ』のような風変わりな女子の人生を描いた本としておすすめです。