
英語の本を無料で読みたい
そんな方におすすめなのがProject Gutenberg(プロジェクト・グーテンベルク)です。
Project Gutenberg は、著作権が切れた洋書を無料で読める電子図書館で、会員登録もいりません。
この記事では、本の探し方、ダウンロードしてKindleやスマホで読む方法を紹介します。
古い英語で書かれた本も多いので、洋書初心者でも読みやすい作品と、難易度の確かめ方もあわせてまとめました。
Project Gutenbergとは?無料で約8万冊の洋書が読める電子図書館
| Project Gutenbergの特徴 | |
|---|---|
| 利用料金 | 無料 |
| 会員登録 | 不要 |
| 読める本 | 古典を中心とした小説・児童書・詩・ノンフィクションなど |
| 読む方法 | ブラウザーで読む/対応形式をダウンロードする |
| 専用アプリ | 公式の専用アプリは不要。普段のブラウザーや読書アプリを利用 |
Project Gutenbergは、アメリカで著作権が切れた本を集めたインターネット上の図書館です。
1971年に始まった、最も古い電子図書館として知られています。
英語の原文を少し読んでみたり、何冊かを開いて自分に合う本を探したりしやすいのが魅力。
2026年10月時点で79,574冊の電子書籍が公開されていて、ブラウザで読んだり、ダウンロードしたりできます。
ダウンロードして読む場合も、Project Gutenbergへの登録は必要ありません。
日本語の本はある?
日本語の本は、2026年10月時点で22冊ほどです。
芥川龍之介の『羅生門』や松尾芭蕉の『奥の細道』などがありますが、数はわずかです。
日本語の名作を無料で読みたいなら、日本の電子図書館「青空文庫」のほうが向いています。
Gutenbergは、英語の本を読むためのサイトと考えると良いでしょう。
Project Gutenbergの使い方|読みたい本の探し方
洋書の探し方① タイトルや著者名で本を検索する

公式サイトの検索欄「Quick search」に、読みたい本の英語タイトルや著者名を入力します。
タイトルが長いときは、特徴的な単語から検索しても大丈夫です。
例えば「romeo」で検索すると、いろいろな言語の『ロミオとジュリエット』が表示されます。英語版はたいてい、ダウンロード数が多い上のほうに出てきます。

洋書の探し方② 人気ランキングから選ぶ

ランキングは、昨日・直近7日間・直近30日間それぞれの、作品と著者のTOP100に分かれています。
迷ったら「直近30日間の作品TOP100」から選ぶと、今よく読まれている名作が見つかります。
Project Gutenbergの使い方|本の読み方
ブラウザーで読むか、EPUB3をダウンロードする

| すぐに本文を読む | Read online now /Read now! | ブラウザー上で読む |
| 読書アプリに保存 | EPUB3 | 対応アプリで開く。Kindleの場合はSend to Kindleを利用 |
| 文字だけを保存 | Plain Text | テキストとして開く。挿絵や装飾は含まれない |
読む方法は、使いたい端末に合わせて選びます。
最初はブラウザーで数ページ読み、続けて読みたくなったら読書アプリへ保存するのがおすすめです
スマホでEPUB3を保存した場合は、「ファイル」や「ダウンロード」などから保存先を確認します。
iPhone・iPadでは「ブック」など、AndroidではEPUBに対応した読書アプリで開けます。
Kindleで読むなら「Send to Kindle」が便利
Kindleで読むなら、EPUB3をダウンロードして、Amazonの「Send to Kindle」で送る方法があります。
Kindle端末やアプリに届くので、スマホとKindleのどちらでも続きから読めます。
- Project Gutenbergの作品ページで「EPUB3」をダウンロード
- AmazonのSend to Kindleを開き、利用するKindleと同じAmazonアカウントでログイン
- 保存したEPUBファイルを選び、ライブラリへの追加を有効にして送信
- 処理が終わったら、Kindle端末または対応するKindleアプリを同期し、ライブラリから本を開く
Project Gutenbergで読めるおすすめの洋書6選
最初の1冊は、知っている物語や、短く区切って読める作品から選ぶと取り組みやすくなります。
ここでは、Project Gutenbergの中から、Audibleでプロの朗読も聴ける6冊を紹介します。
The Tale of Peter Rabbit|975語で読み切れる絵本
長い小説に入る前に、挿絵を見ながら短い物語を読んでみたい方に。
お母さんの言いつけを守らず、マグレガーさんの畑へ入ったピーターのお話です。
絵が場面を想像する手がかりになります。ただし、植物や畑に関する単語など、日常では見慣れない語彙がたくさんあります。
絵本だからすべての単語が易しい、とは考えずに読んでみてください。
Project Gutenbergで The Tale of Peter Rabbit を読む
Winnie-the-Pooh|会話が多くて比較的読みやすい
クリストファー・ロビンとプーさんたちの、森での小さな冒険を描いた物語です。
2022年にアメリカで著作権が切れ、Gutenbergで読めるようになりました。
会話が中心で、一話ずつ区切って読めるのも初心者向きです。
Project Gutenbergで Winnie-the-Pooh を読む
ピーターラビットとプーさんのオーディオブックを紹介している記事
The Happy Prince, and Other Tales|幸福な王子
オスカー・ワイルドの童話集です。
表題作「幸福な王子」を含む5編が収められているため、最初から一冊全部を読もうとせず、気になる1話を選べます。
長編を続ける時間を取りにくい方にも候補になります。
比喩や情景描写をゆっくり味わいたい方は、まず表題作から試してみてください。
Project Gutenbergで The Happy Prince, and Other Tales を読む
このオーディオブックを紹介している記事
Alice’s Adventures in Wonderland|言葉遊びが手ごわい不思議の国
映像などでおなじみの場面を、原作ではどのような言葉で描いているのか楽しめます。
英語の言葉遊びやナンセンスな詩が多く、文字だけで読むと意外と手ごわい作品です。
「子ども向けだから簡単」と決めず、原作の表現に興味がある方の候補として選んでみてください。
スカーレット・ヨハンソン朗読のオーディオブックを聴きながら読むと、場面の雰囲気をつかみやすいと思います。
Project Gutenbergで Alice’s Adventures in Wonderland を読む
The Wonderful Wizard of Oz|冒険の流れが追いやすい
竜巻でオズの国へ飛ばされたドロシーが、仲間と一緒にエメラルドの都を目指す物語です。
旅の目的がはっきりしているので、話の流れを見失いにくい作品です。
すべての単語を調べ続けるより、誰がどこへ向かっているかをつかむことから始めても良いと思います。
Project Gutenbergで The Wonderful Wizard of Oz を読む
アリスとオズのオーディオブックを紹介している記事
The Hound of the Baskervilles|イギリス文学の名作に挑戦
映像化もされている有名作品なので、人物関係や状況を思い出しながら読むと原文を追う手がかりになります。
Project Gutenbergで The Hound of the Baskervilles を読む
原文はGutenbergで無料、朗読はAudibleで聴く
Gutenbergで原文を読みながら、Audibleで同じ作品の朗読を聴くと、知らない単語があっても話の流れを追いやすくなります。
じっくり聴きたい方は、Audibleの無料体験で試してみてください。
※体験・キャンペーンの対象条件は申込み画面でご確認ください。体験終了後は自動更新されます。
Project Gutenbergの英語は難しい?
Gutenbergの本は、著作権が切れた古い作品が中心です。
日本語でも現代文と古文で単語や文体が違うように、英語も時代によって大きく違います。例えば『ロミオとジュリエット』の有名な場面は、原文ではこう書かれています。
O Romeo, Romeo! wherefore art thou Romeo?
The Tragedy of Romeo and Juliet by William Shakespeare – ACT II. Scene II. Capulet’s orchard.
Deny thy father and refuse thy name!
Or, if thou wilt not, be but sworn my love,
And I’ll no longer be a Capulet.
「ああ、ロミオ、ロミオ、どうしてあなたはロミオなの?」の箇所、私は初めて見たとき「wherefore art thou Romeo? って何語ですか?!」と驚きました。
大学の文学部で英語史を学んでやっと「あぁ、初期近代英語ね」と思えるようになりましたが、受験英語やビジネス英語で見慣れた表現とは違うので、戸惑う文法や単語が今もたくさんあります。
読みにくいと感じたら、古い表現、文章の長さ、物語へのなじみのどこで困っているか一度考察してみるといいかもしれません。
難しい本を避けるコツ① 作品ページの「Reading Level」を目安にする
現在のProject Gutenbergでは、作品情報に「Reading Level」が表示される本があります。
これは、文の長さや単語の音節数などから算出する、文章の読みやすさの目安です。
表示される数値は必要な語彙数ではなく、英検やTOEICのレベルとも直接対応しません。
「Easy to read」と書かれていても、日本語を母語とする読者にとって易しいとは限りません。
数字を参考にしつつ、冒頭の数段落を読み、知っている単語で場面が想像できるか、続きを読みたくなるかを確かめてみてください。
難しい本を避けるコツ② Lexile指数で読みやすさを確認
| 作品 | Lexile | Reading Level |
|---|---|---|
| The Tale of Peter Rabbit | 660L | 72.4 (7th grade). Fairly easy to read. |
| Winnie-the-Pooh | 790L | 92.3 (5th grade). Very easy to read. |
| Alice’s Adventures in Wonderland | 880L | 87.5 (6th grade). Easy to read. |
| The Happy Prince, and Other Tales | 900L | 88.4 (6th grade). Easy to read. |
| The Wonderful Wizard of Oz | 1030L | 86.6 (6th grade). Easy to read. |
| The Hound of the Baskervilles | 1090L | 80.9 (6th grade). Easy to read. |
洋書の難易度を数字で確かめるなら、Lexile(レクサイル)指数も便利です。
作品ごとの数値を見れば、自分のレベルに近い本を選べます。
調べ方と、英検・TOEICからの目安はLexile指数の記事で紹介しています。
ただし、Lexileは文の長さと単語の使用頻度から計算する数値です。
言葉遊びや古い言い回しの難しさは反映されにくいので、『不思議の国のアリス』のように、数字より難しく感じる作品もあります。
この表からわかるように、Lexile指数とGutenbergのReading Levelが対応していないということもありますので、あくまでも参考程度の数値です。
古典が難しいと感じたら
英語学習者向けの本からはじめてみる
古典をProject Gutenbergで読むのが難しいと感じたら、日本の英語学習者向けに改変されている英語の本からはじめてみるといいと思います。
私の本棚に入っている本に偏ってしまいますが、英語学習者向けに改変された本のおすすめを何冊か紹介します
シャーロック・ホームズシリーズであれば、本文中にルビがふってあるルビ訳付きの作品があります。
難しい単語の下に薄く日本語訳が付いているので、自分で辞書を引いたりすることなくどんどん読み進めていくことができておすすめな一冊。
このルビ訳付の本の原文は、Project Gutenbergとほぼ同じです。
そのため、ルビが付いていてもまだ難しいと感じる方は多いと思います。
例えば、Project Gutenberg で公開されている『バスカビルの犬』の1章目の冒頭二文を読んで、単語の意味がルビで振ってあれば、スラスラ最後まで読み続けられそうでしょうか。
Mr. Sherlock Holmes, who was usually very late in the mornings, save upon those not infrequent occasions when he was up all night, was seated at the breakfast table. I stood upon the hearth-rug and picked up the stick which our visitor had left behind him the night before.
“Chapter 1 Mr. Sherlock Holmes” The Hound of the Baskervilles (https://www.gutenberg.org/cache/epub/2852/pg2852-images.html)
文が長くて、単語にルビが振ってあるだけでは内容が掴みにくく感じる方もいると思います。
長い文を読んでいくのが難しいと感じた方には、IBCパブリッシングが日本の英語学習者向けに使用する単語を限定したラダーシリーズをおすすめします。
例えば、先ほどの二文はラダーシリーズであれば以下のようにやさしく書き改められています。
Mr. Sherlock Holmes was sitting at the breakfast table. I was holding the walking stick which a visitor had forgotten the night before.
「Chapter 1 Mr Sherlock Holmes」 『ラダーシリーズ The Hound of the Baskervilles』p.4
この改変版はラダーシリーズのレベル3(TOEIC400/英検準2級以上)という段階の英語です。
この二文を読んで、「まだ難しいな」と感じるのであれば、レベル1~2の作品から挑戦してみてください。
『オズの魔法使い』であれば、レベル2(TOEIC350/英検3級以上)の段階に改変された本を読むことができます。
そして、このラダーシリーズの『オズの魔法使い』は、2026年10月12日時点で、audiobook.jpの聴き放題対象作品でした。
英語の多読や多聴をラダーシリーズからはじめたい方は、ぜひaudiobook.jpの聴き放題プランを試してみてください。
※体験・キャンペーンの対象条件は申込み画面でご確認ください。体験終了後は自動更新されます。

改変版じゃなくて、原書が読めるようになりたい!
趣味の読書としてではなく、英語学習として忍耐強く原書と付き合いたい方には、解説書の読み込みがいいかもしれません。
英文法をしっかり勉強したい方には次のような学習用教材がおすすめです
『英文解体新書2』はシャーロック・ホームズシリーズのあらゆる作品から1~数段落だけ引用して、英文法を学ぶというスタイル。英語の訳し方や、構文をしっかり学びたい方向けの一冊です。
『オスカー・ワイルドで学ぶ英文法』は The Happy Prince 一作品を丁寧に扱っているので、「1作品しっかり学んだ」という達成感を感じやすいと思います。
読みやすい洋書を探す方法
Gutenbergの本を難しいと感じるのは、英語力が足りないからではなく、古い英語に慣れていないだけのことも多いです。
最初の数冊は、現代の読みやすい洋書から始めるのも一つの方法です。
- 現代の読みやすい洋書を探す → 洋書初心者におすすめの本
- 朗読と一緒に楽しめる本を探す → Audible聴き放題のおすすめ洋書
- 対訳本や、英語学習者向けのレベル別の読み物で読む → Kindle+
Kindle+は、月額980円で500万冊以上の和書・洋書・マンガ・雑誌が読み放題になるサービスです。対訳本や学習者向けの本にも読み放題の対象があるので、古典の前に試してみるのもおすすめです。
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まずは知っている物語を、英語で少し読んでみよう
Project Gutenbergなら、無料で本を開き、自分に合うか試しながら選べます。
最初から長い古典を一冊読み切ろうとせず、好きな場面や短い物語から始めてみてください。
まずは『ピーターラビット』や『クマのプーさん』のような短い作品から始めて、慣れてきたら『不思議の国のアリス』などに挑戦してみてください。
朗読を取り入れたい方には、Audibleの朗読を聴きながら読む「聞き読み」がおすすめです。





